魔法学校たんぽぽ教室で、魔女よねごんは暮らしています。可愛い1年生との日々をみなさんにおわけします。


by yonegon_gon

落ちる運命

教室は狭い。授業中、机間巡視をするときも、
通路はよねごんの大きなおしりでぎりぎりだ。

雨の日が続く梅雨の季節は、休み時間、
子どもたちが教室でいろんなことをして遊んでいる。
けがも少なく、上手に遊んではいるのだが、
ちょっと移動するだけで、机の上や横の物が落ちる。

別に走って通るわけでもないのに、落ちる。

私が大切に使ってきた手動の鉛筆削りも、
二個あるうち一個は、ついに割れてしまった。

残りの一個を死守するべく、置き場所に注意してはいるのだが、
「ガチャン!」
気がつくと、落ちている。

「ええい、これでどうだ!」
鉛筆削りを拾い上げ、教卓のど真ん中に置く。

「ここなら、絶対落ちないね。」
一緒に折り紙をしていたあみちゃんにほほえんで、
折り紙にいそしんだ。

「ガチャン!」・・・・また、落ちた・・?

見ると、鉛筆削りはみごとに床に落ちていた。

考えてみれば、鉛筆削りは鉛筆を削るためにあり、
手動の鉛筆削りは手元に引き寄せなければ削れない。
だから、机のど真ん中に置こうと、棚の上に置こうと、
鉛筆削りは落ちるのだ。

「この鉛筆削りは落ちる運命にあるんだね。きっと。」
とあみちゃんに言ったけど、
あみちゃんは知らん顔だった。

どうか、2年生が終わるまで鉛筆削りがもちますように。
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by yonegon_gon | 2010-07-19 23:56 | 魔法学校