魔法学校たんぽぽ教室で、魔女よねごんは暮らしています。可愛い1年生との日々をみなさんにおわけします。


by yonegon_gon

にわとり

高学年の図画工作科の教材として、
図工の先生が、鶏のつがいを二組、借りてこられた。
一年生の教室の真横の中庭に、
大きなゲージに入れられたにわとりたちが置かれた。

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驚くほど、立派なにわとりに、一年生は興味津々。
授業中、「コケコッコー!」と、
見た目と同じく、ものすごく立派な雄叫びがあがる。

おそらく、雄鳥の鳴き声を生まれて初めて聞いた子がほとんどの一年生。
立派な雄鳥の立派な「コケコッコー!」に、
教室中が一瞬かたまってしまった。

そんなことは、おかまいなしに、雄鳥は二度、三度と雄叫びをあげる。
何のリアクションもせず、かたまったままの一年生。

すると突然、はやてが叫んだ。

「おえおっおーーーーーーー!」

雄鳥が、それに呼応するように鳴き返す。

はやてが、また叫ぶ。

「おっえおっおーーーーーーーーー!」

はやては、小さな身体全体で叫んでいる。
他の子どもたちは、誰1人笑うわけでもなく、聞いている。

はやての雄叫びは、まさに雄鳥そのものだった。
すごいな、一年生。

にわとりは「コケコッコー」と鳴くもの。
人は成長する中で、様々なことをすり込まれ、
本来持っている五感を閉ざしていく。

でも、一年生は違う。
何の先入観もなく、雄鳥の雄叫びを身体全体で感じ、
感じたままに、表現できる。

そうだ、にわとりの鳴き声は「コケコッコー」ではないのだ。

後で、二年生の先生から聞いたのだが、
二年生の子どもたちは、
初めて雄鳥の鳴き声が聞こえた時、爆笑したそうだ。

一年の経験の違いは、とても大きい。
でも、成長とともに、失っていくものもあるのかもしれない。
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by yonegon_gon | 2012-06-23 07:26 | 魔法学校