魔法学校たんぽぽ教室で、魔女よねごんは暮らしています。可愛い1年生との日々をみなさんにおわけします。


by yonegon_gon

ふみなちゃんととんちゃん

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1組にふみなちゃんという女の子がいる。
彼女はおそらく、1組で一番もてる女の子だ。
給食時間、昼休み、暇になるとたんぽぽで
ふみちゃんの話をしている男の子たちが何人もいる。

この日記に度々登場してくるたっちゃんもその一人。
でも、本人は自覚していない。
こないだまでふみなちゃんの横にすわっていた。
ふみちゃんとじゃれるときのたっちゃんの顔は、幸せそのものだった。
ちょー長い間生きているよねごんには、たっちゃんの幸せが手に取るようにわかった。

りょうまくんなんかは、ふみちゃんを好きと公言してはばからない。
こないだなんか、ふみちゃんに抱きついて、よねごんに襟首をむんずとつかまれた。
「ふみちゃんの了解を得てから抱きつくこと!」
そうよねごんに諭されたのだが、それ以来ふみちゃんに抱きつくことはなくなった。
おそらく、断られたのだろう。お気の毒。

で、さらにこの件では面白い話があるんだけど、
それはまた明日。




3年前、私はこのふみちゃんのお姉ちゃんのとんちゃんを担任した。
とんちゃんもふみちゃんと一緒で、とっても可愛い女の子だ。
リボンかけてお持ち帰りして、床の間にでも飾っておきたいくらい。
でも、ふみちゃんは冷静沈着タイプなんだけど、
お姉ちゃんのとんちゃんはなかなか個性的だった。

ある日、ローカを歩いていると、とんちゃんがローカにうつぶせに寝て
ほっぺを床にべたっとつけて目を閉じていた。
「と・・・とんちゃん、大丈夫ですか?」
びっくりした私が聞くと、とんちゃんは目をゆっくりと開けて私を見上げて言った。
「今ね、とんちゃんお日様とお話してるの。静かにしてくれる?よねごん。」
見れば、とんちゃんの寝ているところには、ちょうど窓枠の形に太陽が照っていた。
「あ、どうも。では、ごゆっくり。」
そう言って、私は退散した。
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春の遠足で植物園に行った時、たまたまそのとんちゃんと手をつないで歩いていた。
一面に花が咲き乱れ、美しい風景だった。
思わず私が、
「こんなきれいな所を大好きな人と歩けたら、幸せだろうねえ。」
と言うと、とんちゃんは言った。
「あたしの好きな人は、遠くにいるから・・・。」
当時、とんちゃんは6才。背も1年生で一番小さかった。
「ほ、そうなんだ。知り合ったのは、幼稚園?」
私が聞くと、うんと頷いた。
「それは、また淋しいことで・・・。」
間抜けなことを言う私にとんちゃんが言った。
「よねごんの好きな人は?」
そのようなことを聞かれたのは、何十年ぶりだろう・・・・
「そうですねえ。百年くらい前に別れたから、もう顔も思い出せないや。」
とんちゃんは、優しい声で私を見上げて言った。
「だいじょうぶよ、いつかまた会えるから。」
「うん。ありがとう。」

一瞬、とんちゃんは私より大人に見えた。
ほんと、マジ。
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by yonegon_gon | 2005-11-29 23:20 | 魔法学校