魔法学校たんぽぽ教室で、魔女よねごんは暮らしています。可愛い1年生との日々をみなさんにおわけします。


by yonegon_gon

今朝、学校に行くと裏庭の八角水槽一面に氷がはっていた。
早速、どこかの学年の子が、ほうきを持ってきてつっついていた。
それでもなかなか割れそうになかったから、ずいぶん分厚い氷のようだ。
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氷といえば思い出すのは、ももちゃんだ。
前に、リレーの日記でバトンをひったくっていってしまった、あのももちゃん。

1年生の冬の朝、ももちゃんが登校してきた。
手には、なんと!びっくりするぐらい分厚い氷。
小さな手が真っ赤になっている。

「も、ももちゃん、なんとまあ分厚い氷ですね。」
「うん、来るとき道のそばの溝にあったの。すごいでしょ。よねごん。」
「すごい!でも、手が冷たくないですか?」
「ぜんぜん平気!これ、教室に置いておいてもいいでしょ?」
「きょ、教室に?ですか?」
「うん、だってお外寒いし。そばにおいときたいの。帰りに持って帰るから。」
「ええっとももちゃん。教室においておくのはかまいませんよ。
バケツにちゃんと入れてくれたらね。
ただ、氷はあたたかい部屋に置くと、とけて水になってしまいますが・・。」
「やだ!お外には置きたくない!絶対に!」

ももちゃんが「絶対に」と言った時は、まさに「絶対に」なのだ。
わかっているが、ももちゃん・・とけるって意味難しいかなぁ。

「わかりました。では、バケツに入れて入り口のそばに置きましょうか。
少しでも寒いところのほうがいいでしょう。」

ということで、なんとか納得してもらい、分厚い氷はバケツに入れられ
教室の後ろのドア近くに置かれた。

掃除が終わる頃には、ももちゃんの大事な氷は消え、
バケツの中には、ゴミが浮かんだ水だけが残っていた。

ももちゃんは、目に涙を浮かべてその水を捨てに行った。

「氷、とけちゃいましたね。残念。」
私がそう言うと、ももちゃんは言った。

「帰りにまたとるからいい。お家に持って帰るから。」
そう言ってももちゃんは、元気に帰って行った。

あれから4年。
今、ももちゃんは、すらりと背の高いすてきな女の子になっている。
氷のこと、もう忘れたかなあ。
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by yonegon_gon | 2005-12-13 21:37 | 魔法学校