魔法学校たんぽぽ教室で、魔女よねごんは暮らしています。可愛い1年生との日々をみなさんにおわけします。


by yonegon_gon

1年1組の思い出☆1

さて、新しい年。
去年の暮れは、このブログを通じて、大変ステキなみなさまに巡り会えた。
人生って不思議。誰かに会うたびに、自分の世界が広がる。
人と出会って、自分が豊かになる。ありがたいことだ。
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冬休みなので、今まで出会った子どもたちのことを、
思い出しながら書いていくつもり。

前にも書いたけど、1年1組をじゅいち先生と二人で持っていたころのこと。
全校朝会に出るために、しんやと私は手をつないでローカを歩いていた。
前を校長先生が歩いていた。

「ねえ、よねごん。何しに行くの?」しんやが聞いた。
「全校朝会に行くの。」
「全校朝会って、何するの?」
「1年生から6年生までみんな集まって、校長先生のお話を聞くの。」
「どうせ、つまんない話でしょ。」
「・・・・・・・。」

前を行く校長先生の背中が、一瞬ぴくっと動いたような気がした。
重苦しい沈黙の意味をしんやは知るよしもなく元気に続ける。

「そんなのいやだあ。もっと、面白いことしようよ。ねえ!」

私はできるだけ速く校長先生から離れるべく、しんやを引きずるようにして運動場に出た。
1年生と話をするときは、まわりを確認してからにするべきだ。教訓1である。





国語はじゅいち先生が教えている。
じゅいち先生は元気な1組のみなさん相手に、実にのびのびと授業をしていた。
そして、たまに疲れ切ってのびていた。

ひらがなの勉強が終盤にさしかかり、今日は「る」の字。
プリントに「る」の字をいっぱい書いてから、四角い枠の中に「る」のつく物の絵を描く。

あきのりくんが言った。
「じゅいち、”る”のつく、う~まいものってなにかな?」
じゅいち先生が、さも考えてるふうで言った。

「う~ん。”ギョーザ”かな。」

聞いていた私は、一瞬首をかしげた。ぎょ・・・ぎょーざ?
あきのりくんは、何の躊躇もなく枠の中にギョーザの絵を描いていく。
そして描き上げたギョーザの絵をじっと見つめて言った。

「じゅいち、ギョーザのどこに”る”があるの!」

そこで、じゅいち先生はやっと気がついたふりをした。
「あ、あ、ごめん。”はるまき”と間違った。」
あきのりくんは、べつに怒るふうでもなく、”ギョーザ”を”はるまき”に描きかえた。

次の日は、「ろ」の字。
あきのりくんは、懲りずにじゅいち先生に聞いた。
「じゅいち、”ろ”のつくう~まいものって、なにかな?」
じゅいち先生の目がきらっと光るのを私は見逃さなかった。
「”ろ”のつくうまいもの?う~ん、やっぱり”ドーナツ”かな。」
あきのりくんは言った。
「あ、そうか。ドーナツ」
プリントに手早く小さなドーナツが描かれる。あきのりくんは、それをじっと見つめる。
「じゅいち、どこに”ろ”があるんだよ!」

あきのり、描く前にふつー気がつくもんだよ。はっはっは^^;

さて、このあきのりくんとあつしくんが作詞作曲した歌があるというので、
さっそく、学級会で披露してもらうことになった。

♪たけのこ むいても まだ むける~♪

という歌で、メロディーは歌うたびにちょっと変わる。
この歌に刺激されて、みんな歌いたい人は一曲ずつ歌うことになった。

まさゆきの十八番は、♪お~れは ジャイアン♪である。
でも、まさゆきがこの歌を最後まで歌ったのを、まだ聞いたことがない。
いつも♪お~れは ジャイアン♪で終わってしまう。

最後に手をあげて立ったようへいは、少し恥ずかしげに歌いはじめた。

♪うえのはつの やこうれっしゃ おりたときから~♪

なんと、それは「津軽海峡冬景色」だった。
元気いっぱいというのでもなく、消え入りそうというのでもなく、
ただひたすら淡々と歌う。
みんな、しんとして最後まで聞いていた。

しっとりとした雰囲気で、学級会は終わりました。
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by yonegon_gon | 2006-01-01 22:21 | 魔法学校