魔法学校たんぽぽ教室で、魔女よねごんは暮らしています。可愛い1年生との日々をみなさんにおわけします。


by yonegon_gon

給食といふもの

そう言えば、最近の子どもたちは好き嫌いが減ったような気がする。
保育所や幼稚園で、けっこう食育に力を入れてくださってるおかげかもしれない。

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しかし、1年1組のみなさんは好き嫌いが多かった。
じゅいち先生が、「飽食の時代の子たちだなあ。」と嘆くぐらいに。

子どもたちは、だいたい3パターンに分かれる。
まず、あっという間に何でも食べてしまう子。
一生懸命食べているのに、ものすごく時間のかかる子。
食べることにすら、集中できない子。

やすおくんは、本当に食べる物が限られていた。
いつも給食を楽しみにしているのに、目の前に並んだとたんに、これ嫌いと言うのである。
そして、ほとんど何も食べない。
食べてみないとわからないよと言って、一口何とか食べてもらうと、
「おいしい!」と言って、ぱくぱく食べ始める。
明日から、食べてから決めようねと言って終わるのだが、
その明日になっても、また食べずに口をつぐんでしまうのだ。

まいちゃんは、給食の時間はとても元気である。
もちろん、遊びの時間もとても元気である。
授業中はちょっと眠そうだけれど・・・・。
りんごのようにぷくぷくしたほっぺのまいちゃんは、
もりもりという音が聞こえそうなほど、力強く給食を食べる。

特に野菜の煮物が好きで、私でもちょっとこれは・・と思うような、
ごろごろしたごぼうや小芋の煮っころがしなんか、あっという間に食べてしまう。
そして、元気よく「おかわり!」と来るのである。

「まいちゃん、太るよ。」と、私がからかうと、
「いいよ。若いもん。」と即答。

みんながまいちゃんのように給食食べられたらいいのになぁ。







1年生の担任をして、一番可愛いと思うのは、歯のない笑顔を見た時。
ちょうど、乳歯と永久歯がはえかわる時期の子どもたちは、
ほとんどと言っていいほど、可愛い口に歯が何本か抜けている。
どんなにいらいらしていても、どんなに落ち込んでいても、
「よねごん。」と言って歯の抜けた可愛い口でにっこり笑われると、
思わず、こちらも笑顔になる。

ある日の給食の時間、けっこう何でも食べるあつしが、
片手にりんごを持ってやってきた。

「よねごん、このりんご残していい?」
「あら、あつし、りんご嫌いだった?」
首をふるあつしの手に持ったりんごを見て、私はすぐその理由がわかった。
そのりんごには、ねずみがかじったような小さな歯形がいっぱいついていた。
あつしの前歯は、二本とも抜けてなかったのである。

「わかった、りんご噛めないのね。あつし。」
「うん。食べたいけど、食べられないの。」

笑ってはいけないと、あつしの神妙な顔から目をそらして、
「いいよ、残して。」と言った。

食べたいのに食べられないあつしの気持ちが、顔中に書いてあったから。
あつし、大人の歯、早くはえるといいね。
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by yonegon_gon | 2006-01-02 22:24 | 魔法学校