魔法学校たんぽぽ教室で、魔女よねごんは暮らしています。可愛い1年生との日々をみなさんにおわけします。


by yonegon_gon

タイムカプセル

さてさて、春休み。
あたしは明日も明後日もずーっと学校へ。
学年末は、仕事がいっぱいあります。
でも、子どもたちは来ないので、ここにはまた、今までの思い出でも・・・

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もう、何年前になるだろう。
何回目かの6年生を担任したときのこと、
卒業を間近にして、タイムカプセルを埋めることになった。

その頃、校舎の建て替えの話しが持ち上がっていたので、
埋める場所は、慎重に選ばねばならない。

あのころ、ポケモンのカードが大流行。
6年生のみなさんも、たくさん集めたポケモンカードを
それぞれ、タイムカプセルに大切そうに入れていた。

一人ひとりの品物をしっかりとビニル袋に入れ、
さらに大きなゴミ袋に入れ、それをプラスティックの容器に入れて、
みんなで穴をほって埋めた。

子どもたちが20才になった成人式の日に、掘り起こすと約束した
でも、祝日だから学校はあいていない。
ので、式が終わるころに、よねごんがスコップを持って、校門前で待っていることに決定。

そして、みんな卒業していった。
よねごんは、物忘れがひどいおばさんだったので、
この日から、呪文のように、彼らが成人する年をとなえながら過ごすことになった。

ところが、このタイムカプセルには後日談がある。

卒業式の次の日、5年生の子が血相変えて、私のところにやってきた。
「4年生が、タイムカプセル掘り起こしてたよ!」
え、えええ?^^;

実は、当時の4年生は、学校始まって以来というほどの、
腕白坊主がそろっていた。
後ほど私はこの4年生を担任することになるんだけど、
とにかく、タイムカプセルを埋めたこと、
しかもそのカプセルの中には、ポケモンカードの金・銀といった、
子どもたちなら喉から手が出るほど欲しいお宝が、
ぎっしり詰まっているらしいという噂が、校内に流れていたらしいのだ。

そんなお宝をほうっておく4年生ではないことぐらい、私も早く気づくべきだった。

あわてて、カプセルを埋めた場所に走る。
土は掘り返されていて、ふたが開けられた跡はあったけれど、
さすがに、一人ひとり丁寧に包んだビニル袋を開けるのは気が引けたのか、
中身は、みんな無事だった。
さて、これからどうしよう。

4年生が掘り返したところを、私が見たわけではなかったので、
彼らに問いただすわけにもいかない。
かといって、このままここに埋めておけば、
きっと、掘りたいなあと思ってしまう子がいるだろう。

ということで、よねごんが出した結論。
せっかく埋めたタイムカプセルを掘り出して、
家に持って帰ることにしたのである。

あれから6年、彼らのタイムカプセルは、
よねごんの部屋の押し入れ深くに眠っている。

2008年の成人式の日、
何人来てくれるかわからないけれど、
よねごんは、このゴミ袋のタイムカプセルを抱えて、
前任校の校門前で待つ。

もし、誰も来てくれなかったら、淋しいだろうなあ・・・
っていうか、怪しいおばさんに見えるだろうなあ・・・
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by yonegon_gon | 2006-03-26 19:17 | 魔法学校