魔法学校たんぽぽ教室で、魔女よねごんは暮らしています。可愛い1年生との日々をみなさんにおわけします。


by yonegon_gon

入学式

桜満開の今日は、入学式だった。
小さな新1年生が、元気いっぱいやってきた。

入学式でちょっと思ったこと。
校長先生と教育委員会の人と、
町当局の代表と、PTAの会長さんがご挨拶するんだけど、
なんて言うか、入学式用挨拶ハウツーみたいなのがあるのかないのか、
みなさん、よく似た内容だった。
「三つ約束してください。」

4人が4人とも、これ。
「あいさつする、車に気をつける・・・云々」

考えたんだけど、4人が三つずつ約束を言うと、
4×3で、12個も約束をしなければならない。
ちょー真面目な1年生がいたら、
入学式が終わるまで、12個の約束を覚えていようとするだけで、
ものすごいストレスになっただろうなあ。

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なんて、おばかなことを考えているうちに入学式は無事終わった。
片づけを終えて、職員室に戻ってお茶を飲んでいたら、
新1年生のお父さんらしき男性が、職員室に入ってきた。

「先生。お久しぶりです。」

岩城滉一を若くしたような、渋い男前のお父さんが私に言った。

「あ、おーみっちゃん!みっちゃんでしょ!」

光洋くん。みつひろくんは、みっちゃんと呼ばれていた。
もう、何年前だ。20数年前、4年生で担任した男の子。
びっくり仰天で私は飛び上がった。

「もしかして、子どもさんが1年生?」
「はい、よろしくお願いします。」
「そうなんだ。そうなんだ。で、みっちゃんいくつになったの?」
「34才です。」
「おーーそうかあ。よく覚えてるよ。
みっちゃんの走る姿のかっこよさは、今でも目に焼き付いてる。」

岩城滉一ヤングバージョンのかっこいいお父さんを、
「みっちゃん」と呼ぶのもなんだったが、
私の中では、やっぱりみっちゃんはみっちゃんだった。

お母さんの自慢の一人息子のみっちゃんは、
無口で優しい男の子だった。
運動神経が抜群によくて、運動会で走る姿は、
本当に美しく、ほれぼれするほどかっこよかった。

高校を出て消防士になったと、
いつだったかお母さんから聞いていた。
もう、何年も前の話しだ。

深々と礼をして去って行くみっちゃんを見送って、
なんだかなつかしくどこか淋しく、
なんとなく複雑な気持ちになっている自分がいた。

遠い昔の記憶が蘇る。
あたしも年をとったなあ。

しみじみと感じながらお茶をすする。
窓の外には、桜が満開だった。
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by yonegon_gon | 2006-04-07 20:53 | 魔法学校