魔法学校たんぽぽ教室で、魔女よねごんは暮らしています。可愛い1年生との日々をみなさんにおわけします。


by yonegon_gon

家庭訪問マニュアル

先生という仕事が、他の仕事と決定的に違うことが一つある。
それは、あたしのように経験年数がうん十年の先生も、
今年大学を出たばかりの先生も、
担任になれば、まったく責任は同じ。

30人から40人の子どもたちと、
その後ろにいる倍近い保護者を相手に、
丁丁発止、立ち回らねばならない。
日々の仕事も、すべて同じ。違うのは給料だけ。

考えてみれば、なんて公平で、なんて不公平な仕事だろう。

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さて、ゴールデンウィーク前は、たいていの学校で家庭訪問が行われる。
去年同じ学年だったnob先生は、今年は40人近い4年生の担任。
家庭訪問は、4日間。
子どもたちが1時半頃下校してから、
4日間で40軒の家を渡り歩く。
並のセールスマンよりすごい。


海千山千のお母さまたちを相手に、
ひきつった笑顔で応戦するのは、
若い先生たちにとっては、大変な心労だ。

さて、nob先生は、毎日平均10軒。
1時半からスタートできたとして、
1軒に15分いて移動時間を5分と見積もっても
ざっと半日で200分。
つまり、3時間20分かけた家庭訪問を4日間連続して続けたことになる。
しかも、午前中は短縮授業で目の回るような忙しさ。

現実には、最近は働いているお母さんが多いから、
分刻みにきちんと予定がはまることはまずなく、
日によっては、6時7時になることもある。

わたしもそうだったが、一日に10人近いお母さんと、
とっかえひっかえ気をつかいながらしゃべった後は、
家に帰っても、もう誰とも話したくない気分になる。

それに15分刻みにしたところで、
話し出したら止まらないお母さんもいる。
5分、10分、時間はどんどん過ぎていくが、
お母さんの話を止めるタイミングがなかなか来ない。

でも一番困るのは、そういったおしゃべりが好きなお母さんたちではなく、
おしゃべりが嫌いなお母さんたちなのである。

「はい。」「そうですか。」「いえ。」「わかりました。」

これくらいしか言ってくれないお母さんもいる。
担任して子どもたちに出会ってから一ヶ月ちょっと。
そんなにたくさんの情報を持っているわけでもない時期に、
5分くらいで会話が途切れてしまうと、どんなに気まずいか。

飲んではいけない出されたお茶に、つい手が伸びてしまう。

なぜ、お茶を飲んではいけないか。
出されるお茶を全部飲んでいたら、絶対にトイレに行きたくなる。
家庭訪問の最中に、猛スピードで学校に戻って
用を足す先生もよくいるのである。

nob先生は、家庭訪問の数が一番多かった日に、
立て続けに家をまわって、
とうとう何軒目かで足がしびれて立てなくなったそうだ。

正座を続けていると、足の血流が悪くなる。
家が近いところをまわると、血流が戻る前にまた正座。
で、結局何軒目かでノックダウン。

家庭訪問をするときの鉄則。
すみません、足崩させていただきます。
恥ずかしくても、そう言わないとダメだよ。nob先生。

と言うわけで、先生の仕事もなかなか大変でございます。
今日はここまで。
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by yonegon_gon | 2006-04-28 23:14 | 魔法学校