魔法学校たんぽぽ教室で、魔女よねごんは暮らしています。可愛い1年生との日々をみなさんにおわけします。


by yonegon_gon

春の遠足

さてさて、今日は春の遠足だった。
場所は、海遊館。1年生と2年生が一緒にバスに乗って出発した。

何週間か前、私は一人で下見に行ったのだが、
実は、海遊館の中は見学しなかった。
申込をして、詳しい説明を聞いたら、もう夕方になっていたので、
大急ぎで帰ってきたのだ。

だから、今日は初めての海遊館見学だった。

行ったことのある方は、よくご存じだと思うんだけど、
海遊館の建物は8階まであって、
そのど真ん中を8階から1階まで大きな水槽が貫いている。
見学者は、長い長いエスカレーターに乗って、一番上の階まで行き、
そこから、そのでっかい水槽を見ながら、ゆるやかなスロープを降りて行く。

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↑これが、その長いエスカレーター。
海遊館は、大阪湾に面しているので、海が美しく広がっている。↓

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先頭を2年生が行き、後から1年生が行く。
私は、その1年生の最後尾について行くことになった。

長いエスカレーターを降り、ラッコやいるかがいる水槽を眺め、
いよいよメインの、ジンベエザメがいる中央のでかい水槽が見えてきた。

私たちの後ろには、中年のご夫婦らしきカップルがいて、
その男性は魚に詳しいらしく、熱心に水槽を指さしては、
お連れ合いに説明をしていた。

あっちへうろうろ、こっちへうろうろの1年生を追い立てながら、
私は、なるほどなるほどと、その男性の説明を聞いていた。

ジンベエザメのいる水槽は、信じられないほどでかく、
たくさんのいろんな魚が悠々と泳いでいた。

私は、朝ご飯を食べていなかったので、この頃にはかなりお腹が空いていた。
大きな水槽の中を悠々と泳ぐ魚たちは、どれもまるまると太っていた。

「おいしそうな魚だ・・・。」
思わず、つぶやくと、前にいた1年生の男の子が言った。
「ぼく、まぐろが好き。」
「いいですねえ。まぐろ・・・あー食べたい。
サメは食えるんでしょうかねぇ。」
「あの、大きさだとお腹いっぱいになるなあ。」
「サメはやっぱりかまぼこですかねえ。」
心なしか、後ろから来ていた男性の説明が止まったような気がした。

次に曲がると、日本海溝の魚たちの水槽があった。
ものすごく長い足を持ったタカアシガニが
何匹も、うじゃうじゃいた。

「おーカニだ。カニはおいしい!」
そう私が叫ぶと、1年生が言った。
「ぼく、カニを貝殻に入れたカニミソで食べたよ。ビーチで。」
「ビーチですか。」
「うん、タイのビーチで。」
「・・・・・タイのビーチ。リッチですなあ。」
後ろの男性は、もう説明をやめているようだった。

次に曲がると、きれいなクラゲの水槽がずらっと並んでいた。
青いクラゲ、赤いクラゲ、透明でタコみたいに足につぶつぶがあったり、
細い長い糸のようなものをひらひらぶら下げていたり。

1年生が言った。
「くらげっておいしいかな?」
「うーん、ニュースなんかで
大量発生したクラゲを食べるってのを
聞いたことがありますね。
こしがあっておいしいそうですよ。」
「食べてみたいなあ。」
「ですねえ。」

中年のカップルは、ついに私たちを追い越しさっさと去ってしまった。

学校の先生のイメージ、失墜させたかな。ははは
お天気もよく、お弁当もおいしく、楽しい遠足でした。








海遊館で悠然と泳ぐ、マンボウやエイを眺めていると、
なんだか少し辛くなってきた。
大きな広い海で、本当なら自由に泳いでいたはずの彼ら。

水族館や動物園を全く無用だとは思わないが、
狭い水槽や檻の中に閉じこめられて、
一生を送らねばならない彼らは、
自分ではどうすることもできない一生を
どんなふうに感じているんだろう。

そんなことを、ふと思ったりした。
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by yonegon_gon | 2006-05-12 22:49 | 魔法学校