魔法学校たんぽぽ教室で、魔女よねごんは暮らしています。可愛い1年生との日々をみなさんにおわけします。


by yonegon_gon

便利屋

年をとると、この季節は厳しい。
最近、風邪をひいてしまい、また体調が悪い。
朝、不登校気味になる気持ちをふるいたたせ、学校に行く。

ところが、不思議なことに、学校に行ってしまうと、
子どもたちの元気をもらうのか、何とかもちこたえている。

さて、よねごんはたんぽぽで便利屋稼業をしている。
と、本人は思ってないんだけど、子どもたちは思っているようだ。

今朝も今朝とて、登校一番つかくんがたんぽぽに入ってきた。
「おはよ。」と元気のない彼の手には、
みごとにひん曲がった傘が握られていた。

「よねごーん、これ、もうどうしようもないよ~。」
5月に船橋から転校してきたつかくんは、
私のことを必ず、「よねごん」ではなく、「よねご~ん」と呼ぶ。

「おー、見事にひん曲がった傘ですな。つかくん。」
「これ、なおらないかな・・よねご~ん。」
「うん、よねごんの辞書に不可能という文字はありません。
大手術になりますが、何とかしてあげましょう。」

と、いつものように安請け合いして、つかくんから傘を預かった。
治療前の傘を写真にとっておけばよかった。

とりあえず、職員室に走ってラジオペンチを一丁借りて、
またたんぽぽへ。

ひん曲がった骨を、優しくのばし、切れた糸の部分を、
最近老眼で見えにくくなった目で、針に何とか糸を通して縫いつける。

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何度か開いたり閉じたりして、とりあえず完成した。

   開いたところは、この↓写真のように、ほぼ完璧に修理できたかのように見える。
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つかくんがやってきたので、傘をわたす。
「ふふ、どうです。大手術でしたが、無事終わりました。」
「よねご~ん、すごい!」
そう言って、つかくんは尊敬のまなざしで開いた傘を閉じた。

すると、骨が出っぱってしまっているのがもろに見えた。
                                  この↓赤い部分。
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「よ、よねご~ん、ここでっぱってるよ。」
「あ・・あ、そうですね。
ま、複雑骨折だったので、どうしてもつなぐのに無理がありました。
まあ、開いているときは完璧ですから、
そう気にしなくてもいいでしょう。」
「そうだな。」

あっさりと答えて、つかくんは去って行った。
やれやれ、傘修理の技術、まだまだ未熟なり。
この梅雨の季節は、傘修理稼業はかなり繁盛するのでござる。
はあ・・・
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by yonegon_gon | 2006-07-05 21:07 | 魔法学校