魔法学校たんぽぽ教室で、魔女よねごんは暮らしています。可愛い1年生との日々をみなさんにおわけします。


by yonegon_gon

道具というもの

運動会の準備の頃に、よねごんはアンカーたすきにつけるバックルもどきを、
太い針金とペンチで一生懸命作っていた。
そのとき使ったペンチを机の上に置いてあったのだが、
あきらくんがやってきて、非常に興味深げに見つめて言った。

「よねごん、これ何?」
「え?あーそれは、ペンチというものです。」

ふーんと言ってあきらくんはペンチを取り上げ、
近くにあった紙を切ろうとした。

「切れない!」
「はい・・・おそらく切れないと思いますが・・。」
おー、ペンチを知らないんだ、2年生。
よねごんは感心しながら、ペンチで紙を必死に切ろうとしているあきらくんを見ていた。
とうとう、あきらくんは、ギブアップして言った。

「じゃあ、何切るのよ、これで。」
「はい、それは針金を切ったり曲げたりするものです。あきらくん。
いいですか、こうするんですよ。」

よねごんは、おもむろに針金を取り出して、ペンチでぎゅっと曲げ、ぱちんと切ってみせた。
あきらくんの目はまん丸になり、驚嘆を隠せない。

「かして!かして!」
あきらくんは狂気のように針金をひんまげ、切って切って切りまくった。
それから、しばらくあきらくんはペンチにとりつかれていた。

2年生は面白い。ペンチもそうだが、家庭科室から借りてきたはかり。
置いてあると、とにかく何でも乗せる。
乗せているからと言って、重さを量っているわけでもないらしい。
はかりが狂ってはいけないので、ほうってあるのを見つけるたびに、
乗せてある物をおろすのだが、今日もこの通り。

a0042798_20583362.jpg


以前たんぽぽで、大流行したカッターナイフは、今や机の上になにげに置かれ、
必要な子が必要な時に上手に使っている。

ハイテクのおもちゃがなくても、ペンチ一つ、カッターナイフ一本、
はかり一個で子どもたちは、いくらでも遊べるものだ。

金槌や釘、のこぎり、木ぎれがたんぽぽにあれば、
きっとすごい物を作ってくれるだろうなあ。

木ぎれ、探しに行くか・・・ぼそ
[PR]
by yonegon_gon | 2006-10-16 21:17 | 魔法学校