魔法学校たんぽぽ教室で、魔女よねごんは暮らしています。可愛い1年生との日々をみなさんにおわけします。


by yonegon_gon

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出会いと別れ

今日は、お休みをとり、朝からずっとパソコンにむかっている。
実は・・・芝居の台本がまだ出来上がっていない^^;

どうしても、今日か明日には仕上げねばならない。
うがーっと、しゅんくんの大好きなゴジラのような声を
出したい気分を押さえながら、
ねじりはちまきでよねごんは、がんばっている。

何を見るというわけでもなく、テレビをつけていた。
実は、わたしはクレヨンしんちゃんの大ファンなのだ。
彼のギャグは、天才的だ。
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クレヨンしんちゃんが終わった。

NHK教育テレビにきりかえた。
(この落差はすごい)

NHKの合唱コンクールかなにかの曲が、
ドキュメンタリータッチで紹介されていた。

中学校の部は、森山直太朗の作詞で、「虹」という曲。
なんとなく聞きながら、キーボードをたたいていた私の手が止まった。

わたしの死にものぐるいの仕事の手を止めたのは、
森山直太朗が、言った言葉だった。

「出会いと別れって同義語だと思うんですよね。」

なるほどそうだ。出会えば必ず別れがある。
絶対に、必ず。
出会ったときに、いつか別れる時がくることを思うからこそ、
出会いを大切にできるのかもしれない。
んでも、それってなんだか切ないよな。

あーーーまた、現実逃避してるし。
さて、仕事、仕事・・。
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by yonegon_gon | 2006-03-31 12:25 | つれづれ

思い出 その2

昔、1年生を担任していたときだった。
子どもたちも学校に慣れ、運動会も終わり、音楽会も終わり、
秋が過ぎようとしていた頃のこと。
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休日にのんびり家でプリントの丸打ちをしている私に、一本の電話が入った。
クラスの男の子のお父さんからの電話。
お母さんが亡くなったと。

夏休み前、家庭訪問した時、お母さんが
「ちょっと、入院することになりまして。」とおっしゃっていた。
気になりながら、夏休みを迎え、
2学期になった。

音楽会の頃、「お母さんが退院したよ。」とうれしそうな彼がいた。
よかった、よかったと一緒に喜んでいたのに。

いろんなことが一度に押し寄せて、
しばらく何も言葉が出ないまま、受話器を握っていた。

電話を切ってから、とるものもとりあえず、彼の家に車を走らせる。
きれいに飾られた仏壇の前にお母さんの優しい笑顔の写真。
「今、友達と遊びに行っていて・・。」
お父さんが申し訳なさそうにおっしゃった。

結局、彼には会わないまま、その日は帰った。

次の日はお通夜。
葬儀場で、お父さんに会う。
そばに、彼が小さい弟と立っていた。
こみあげてくるものを押さえて、「やあ。」と手をあげる。

お父さんが、私のそばに来てこう言った。

「先生、あの子、泣かないんです。
弟はいっぱい泣いたのに、あの子は泣かないのです。
それが心配で・・・・。」

じっとこちらを見ている彼のほうに目をやる。
たった6年生きてきただけなのに、
こんな辛い経験をしなきゃならないなんて。

神様、あんまりだ。

「わかりました。」
お父さんにそう言った。

彼のそばに行って、しゃがむ。
彼の目をじっとのぞき込んだ。

「あのね、よねごんは大人になってからだったけど、
お父さんが病気で死んだの。
よねごんは、泣き虫だったからいっぱい泣いたよ。
泣いて泣いて、いっぱいいっぱい。
そしたら、お父さんがどこかで、大丈夫だよって言ってくれたの。
泣くだけ泣いたら、もう大丈夫だよって。

きっと、あなたのお母さんもそうだと思うよ。
がまんしないで、泣いていいんだよ。
泣きたいときは泣いていいんだよ。」

彼の目にみるみる涙があふれた。
隣に立っていたお父さんの体に顔をうずめて、
声を出して泣き始めた。

がんばれ、いっぱい泣いて、がんばれ。
彼の小さな手を握りしめて、よねごんも一緒に泣いた。


遠い昔の、悲しい思い出。
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by yonegon_gon | 2006-03-30 22:53 | 魔法学校

思い出

今まで出会った子どもたちは、数え切れないが、
その中でも、とりわけ印象に残る子どもたちがいる。

まだ、先生を初めて間もない頃、担任したクラスに、
こうちゃんという一人の男の子がいた。
4年生だったか。

今は、もう誰かのパパになってるかもしれない。

彼が、じっと立っているだけで、
そこにはサバンナが見えた。

浅黒い肌の彼は、無口で優しかった。
運動場の片隅にある木に登っては、
いつも遠くを眺めていた。

こうちゃんはどこ?と子どもたちに聞くと、
必ずといっていいほど、「木の上だよ。」と答えが返ってきた。

無駄な脂肪が一つもないような身体、
すらりと伸びた手足。
そして、大きな目。

にこっと笑うと、白い歯がこぼれる。

教室で子どもたちに、シロナガスクジラの説明をしたときのことだった。

「シロナガスクジラは、大きいのであれば、
この教室に入らないくらいのものもいるのです。
重さは、象20頭分くらいもあるんですって。」


授業中、ほとんど自分からは発言しないこうちゃんが、
目をきらきらさせながら手をあげた。

「それって、食えるの?」

ちょっと躊躇してから、私は答えた。
「・・・・・・はい。食えます。」

私はそのとき、一瞬だったが、
太平洋の大海原をうねるように泳ぐ、山のように大きなシロナガスクジラに
凛とした姿でのっかっているこうちゃんが見えたのだ。

こうちゃん、どうしてるかな。

よねごんは今でも
どこかの木の上で遠くを眺めている
こうちゃんがいるような気がするよ。


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by yonegon_gon | 2006-03-29 22:56 | 魔法学校

沈丁花

学年末、学校の印刷室はフル回転だ。
先生たちは、
それぞれお別れするクラスの子どもたちのために、
文集作りをする。

タイムカプセルのことをここに書いて、
押し入れの奥をごそごそしていた。

ながぁい先生暮らしでの、
宝物が眠っている押し入れの奥。
これは、その一部。

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まだ、パソコンを使ってないころは手書き。
パソコンを使い出してからは、写真もいっぱい。
たくさんの封筒は、前任校を出る時に子どもたちがくれたラブレター。

一冊一冊、読んでいるとタイムスリップする。
MKSKさんのブログに書いてあった沈丁花の香り。
春の香りは、なつかしさと切なさが混ざっている。
1年間、泣いたり笑ったりしたクラスの子どもたちとの別れ。
新しく出会う、子どもたちとの日々への期待と不安。

そんな気持ちが沈丁花の香りと一緒に蘇る。

先生というのは、(大人というのはかな)思いこみで生きているところがある。
子どもたちに愛されていると、どこかで信じたい。
でも、本当のところはわからない。
知らないうちに傷つけたり、いい加減に扱ったりしたこともあっただろう。
ごめんねと謝っても、遅いよね。
懺悔のよねごん。

一冊一冊読み返しながら、そんなことを思う。
せつない春です。

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by yonegon_gon | 2006-03-28 23:08 | 魔法学校

タイムカプセル

さてさて、春休み。
あたしは明日も明後日もずーっと学校へ。
学年末は、仕事がいっぱいあります。
でも、子どもたちは来ないので、ここにはまた、今までの思い出でも・・・

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もう、何年前になるだろう。
何回目かの6年生を担任したときのこと、
卒業を間近にして、タイムカプセルを埋めることになった。

その頃、校舎の建て替えの話しが持ち上がっていたので、
埋める場所は、慎重に選ばねばならない。

あのころ、ポケモンのカードが大流行。
6年生のみなさんも、たくさん集めたポケモンカードを
それぞれ、タイムカプセルに大切そうに入れていた。

一人ひとりの品物をしっかりとビニル袋に入れ、
さらに大きなゴミ袋に入れ、それをプラスティックの容器に入れて、
みんなで穴をほって埋めた。

子どもたちが20才になった成人式の日に、掘り起こすと約束した
でも、祝日だから学校はあいていない。
ので、式が終わるころに、よねごんがスコップを持って、校門前で待っていることに決定。

そして、みんな卒業していった。
よねごんは、物忘れがひどいおばさんだったので、
この日から、呪文のように、彼らが成人する年をとなえながら過ごすことになった。

ところが、このタイムカプセルには後日談がある。

卒業式の次の日、5年生の子が血相変えて、私のところにやってきた。
「4年生が、タイムカプセル掘り起こしてたよ!」
え、えええ?^^;

実は、当時の4年生は、学校始まって以来というほどの、
腕白坊主がそろっていた。
後ほど私はこの4年生を担任することになるんだけど、
とにかく、タイムカプセルを埋めたこと、
しかもそのカプセルの中には、ポケモンカードの金・銀といった、
子どもたちなら喉から手が出るほど欲しいお宝が、
ぎっしり詰まっているらしいという噂が、校内に流れていたらしいのだ。

そんなお宝をほうっておく4年生ではないことぐらい、私も早く気づくべきだった。

あわてて、カプセルを埋めた場所に走る。
土は掘り返されていて、ふたが開けられた跡はあったけれど、
さすがに、一人ひとり丁寧に包んだビニル袋を開けるのは気が引けたのか、
中身は、みんな無事だった。
さて、これからどうしよう。

4年生が掘り返したところを、私が見たわけではなかったので、
彼らに問いただすわけにもいかない。
かといって、このままここに埋めておけば、
きっと、掘りたいなあと思ってしまう子がいるだろう。

ということで、よねごんが出した結論。
せっかく埋めたタイムカプセルを掘り出して、
家に持って帰ることにしたのである。

あれから6年、彼らのタイムカプセルは、
よねごんの部屋の押し入れ深くに眠っている。

2008年の成人式の日、
何人来てくれるかわからないけれど、
よねごんは、このゴミ袋のタイムカプセルを抱えて、
前任校の校門前で待つ。

もし、誰も来てくれなかったら、淋しいだろうなあ・・・
っていうか、怪しいおばさんに見えるだろうなあ・・・
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by yonegon_gon | 2006-03-26 19:17 | 魔法学校

修了式

1学期、2学期の最後の日は、「終業式」
3学期の最後の日は、「修了式」

1年生のみんなとの、何とも楽しい日々も終わった。

これは、1年生の教室の裏庭に咲いた、
満開の彼岸桜。
今日まで、ばたばたしていて気づかなかった。

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去年の春、満開の桜が花吹雪になるころ、
お家の人に手をひかれ
期待と不安がいっぱいつまった
大きな大きなランドセルをしょって
入学してきたおちびたち。

泣いたり笑ったりの一年をおえて、ほんとに心も体も大きくなった。
おいしい給食のおかげで、よねごんのお腹周りも大きくなった^^;

そんな感慨にひたりながら、裏庭の彼岸桜を眺めていたら、
みずきちゃんがラブレターをくれた。
「中、あけて見てね。」

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かわいい折り紙のお花。
中を開くと、二枚のお手紙。

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ありがとう、みずきちゃん。
これは、よねごんがもらった勲章だね。
大切にしまっておきます。
よねごんの心に飾ります。
ありがとう。
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by yonegon_gon | 2006-03-24 20:38 | 魔法学校

お別れ会

明日は、修了式。
今日、1年生はお別れ会だった。

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よねごんは、ゆうとくんに頼まれたマジレンジャーの絵を
今日中に仕上げようと、がんばりながら、
1年生のみなさんのお別れ会の間、
一番後ろの席で、せっせせっせとマジレンジャーに色をぬっていた。

さて、お別れ会の出し物は、まず1班の朗読。
本の絵をみんなに見せながら読むっていうのは、先生でも難しい。
だんだん小さい声になってしまう読み手の声にも、
見物する子どもたちは、一生懸命耳をすまして聞いていた。

2班は、○×クイズ
大人っぽいあきらくんの出題は、なかなか難しかった。

「胃が4つもある動物はブタである。○か×か。」
「イガって何よ?」
「いがいが?」
と、わけのわからないおちびさんたち。

次は、ゆうとくんの出題。

「ぼくの家にはオオクワガタがいる。○か×か。」
ここでたっちゃんが発言。
「おれ、家で43匹いるで、オオクワガタ。」
この発言は、みんなに無視された。

3班は、クイズ。
「包丁の切るところをなんていうかな?答えは顔の中にあります。」
「め!」「みみ!」「くち!」
ち・・・ちがうでしょ。

次のクイズ。
「おすもうさんがとっても欲しがる星はなあに。」
「梅干し!」「流れ星!」「干し柿!」
うーーー

次のクイズ。
「くつは靴でも、何もしないときに現れるくつは?」
「くつした!」「したぐつ!」「ハイソックス!」
おい・・・・・・

次のクイズ
「おかあさんの首にくるくるネックレス。パではじまるもの、なあんだ。」
「えーーーパ?何だろう」「わからん。」
よねごんがヒントを出した。
「ほら、卒業式によねごんが首からぶら下げてたでしょ。
先生も、耳につけてたじゃない。あれあれ、あれのことよ。
ほら、パではじまるきれいな・・・・。」

「わかった!」
こういちくんが、勇んで手をあげた。
「はい、こういちくん。」
「パイプ!」

こういちぃぃーーー!
あたしと担任の先生は、卒業式にパイプぶら下げてたのかぁぁあ!

とまあ、こんな感じで、最後のお別れ会も無事終了しました。
楽しかった^^うっはっは。
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by yonegon_gon | 2006-03-23 19:33 | 魔法学校

卒業式

今日は卒業式。
良いお天気だったのだが、朝は零下まで冷え込み、
体育館は、猛烈に寒かった。

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私は、舞台袖の放送室にこもってハラハラどきどき。
何にどきどきしてたかと言うと、卒業生の入場。

うちの学校は、卒業生の入場の時、「威風堂々」の曲を流す。
知ってますか?コマーシャルなんかでも流れてますよね。
たあーんたららたあーんたん・・・♪
わかんないか^^;これじゃ・・

とにかく、その「威風堂々」なんだけど、
みんながよく聞くあのメインのメロディは、
実はながあぁい曲の真ん中と最後にそれぞれ2分くらいあるだけなのだ。

しかし、6年生が入場を終えるまでにはもっと時間がかかる。
つまり、「威風堂々」のCDでその部分だけを流すってわけにはいかない。

学校というところは、時代の一番最後に取り残された、
遺跡みたいなところで、高度なデジタル機器なんぞ一台もない。

未だに、放送室にはたくさんのレコードが残っている。
(でも、6年生ですらレコードって何か知らなかった)

とにかく、何とかしなきゃと、ふるういCDデッキを引っぱり出して、
CDからカセットテープに、あのメインの部分だけを
なんとかつないで3回ほどくり返し録音する。

まあ、音は悪いは、つないでる部分のリズムが微妙に変だわ・・・
しかも、体育館に設置したデッキは、オートリバースで、
ヘタすると裏面が流れてしまうかもしれない。
(もちろん、裏は無音)

あーー音量を何度も試したり、頭出しを何度もチェックしたり、
卒業式が始まるまでに、それでかなり疲れた。

卒業生が入場する場面は、会場のみなさんの拍手もあり、
テープの微妙な雑音も、つなぎ目も気にならず、無事終了したんだけど、
緊張の糸がほぐれたよねごんは、寒い放送室で、
校長先生の祝辞の間、居眠りしそうになってました。

校長先生、ごめんなさい。
そして、6年生のみんな、卒業おめでとう☆
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by yonegon_gon | 2006-03-20 21:46 | 魔法学校

鬼の橋

本の原稿の最終推敲が終わった。
自分自身と子どもたちのために、書いた。

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これから、芝居の台本を仕上げにかからねば。

この夏の芝居は、伊藤遊さんの「鬼の橋」

平安初期に実在した人物、
小野篁(たかむら)の不思議な伝説をもとに書かれたこの作品には、
3人の主要な人物が登場する。

社会の歯車になってしまっている父への嫌悪感と、
捨てきれない愛情の中で、
大人になることを否定している少年篁

鬼でありながら人間らしく生きたいと渇望する非天丸

常に自分らしさを失わない
天涯孤独な少女、阿子那

「大人」になるということ、
「人」として生きるということ、
「自分らしく」あるということ、
それはどういうことなのか。

伊藤遊さんは、この本の中でそれを問うているような気がする。

私が原稿に書ききれなかったことを、
劇団の仲間と一緒に、
見に来てくれる子どもたちと一緒に、
ゆっくり考えていきたいと思う。
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by yonegon_gon | 2006-03-19 14:29 | つれづれ
月曜日は卒業式
少しあいて、24日の金曜日は修了式。

去年の4月、西も東もわからない状態で入ってきた
小さな1年生も、4月からは先輩になる。

そして、たんぽぽ教室も新2年生と一緒に2階へお引っ越し。

ということで、1年間住み慣れたたんぽぽ教室を、
よねごんは掃除に来てくれる子どもたちと一緒に片づけている。

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ephaさんにいただいた絵、zukoさんにいただいた絵、
ずっと後ろの黒板に貼っていたけれど、
一人二人とお持ち帰りに来てくれて、今は隙間ができている。
来週には、これも全部なくなる。
壁の折り紙の作品も、今はもうない。

4月からもたんぽぽのよねごんでいたいけれど、
それは校長先生の胸三寸。

キャンディーズ
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by yonegon_gon | 2006-03-17 22:48 | 魔法学校